猫背姿勢
体が「たるむ」「ゆるむ」「歪む」「疲れる」などの原因も猫背姿勢が関係しています。
姿勢を正しくすることが良いと分かっていても、筋力や体力のあった時代の軍隊式の「気をつけ~」「前ならえ~」「休め」という姿勢のとり方では長時間続きません。
長時間正しい姿勢を続けられるカラダを躾ける筋肉や骨の誘導には、少しの時間と努力が必要です。
肩甲骨を背中の中央に寄せるだけでも胸が張り見た目も変わり、姿勢も良く見えます。猫背、前首、前肩の人はあご下が垂みお腹も出て、お尻まで下がっています。両方の肩甲骨が外側に向かい離れると、背中が広く丸くなり肩が上がりやすく胸面が下がりやすくなります。
逆に、肩甲骨を中央に寄せると、背中が狭くなり肩が下がりやすく胸面が上がりやすくなります。すると、あご下がシャープになり胸元の鎖骨の位置が正しくなり、胸鎖乳突筋のVラインも見えるようになります。上半身の胸郭が正しい位置に戻ると、背中の肩甲骨が天使の羽に見えるようになります。「姿勢を正す」上半身の鍵は肩甲骨にありますが、上半身だけでは正しい姿勢を長時間キープすることができません。
下半身の股関節や脚が歪んでいたり、足底の重心が正しくないと上半身の骨格を支えることができません。
何故なら、股関節が歪んでいると骨盤が前後に傾きすぎたり背骨をしっかり支える骨盤の仙腸関節が緩み、ズレやすくなるからです。すると、背骨が猫背姿勢になりやすくなります。
最近の施術で驚くことがよくあります。背が高く、一見普通に見える人の胸郭(上半身の骨が構成する)が硬く固まり動きにくく、背中が猫背のままでは簡単に前肩を直したり、肩甲骨周りの筋肉をほぐし肩甲骨の位置を正しい位置に戻すことは一回では難しい人が増えてきました。上半身の骨がパーツで動かない為、猫背姿勢のまま胸椎や腰椎の一部分に負担がかかりやすくなっていたことでした。
そうしたカラダは、腰痛・ギックリ腰、便秘・腸疾患・婦人科疾患・冷え症の原因になります。
猫背姿勢は、体重やボディラインにも表れます。早めにセルフチェックを心掛けてみて下さい。
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