最近の日本の男性はとてもオシャレになり、ボディづくりやヘアスタイル、ファッションだけでなく美肌にも興味がある人が増えつつあります。
そこで男性に多いニキビや吹き出物について、ご紹介したいと思います。

思春期にできるニキビの原因は次のように
①ホルモンの変化
思春期には性ホルモンの分泌が増加し、これが皮脂腺を刺激し、皮脂の過剰な生成を引き起こし、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなります。

②皮脂の過剰な分泌
思春期のホルモンの変化により、皮脂腺が活性化され、皮脂の分泌が増加し、過剰な皮脂は毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。

③毛穴詰まり
皮脂、死んだ皮膚細胞、細菌などが毛穴に詰まり炎症が起き、ニキビが発生します。

④細菌感染
皮膚の表面に存在するアクネ菌などの最近が毛穴内で増殖し、炎症を引き起こし、ニキビが悪化します。

また、年齢に関係ない吹き出物の悩みには
①疲れやストレスが原因でホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌が増加し吹き出物になります。

②食生活
高GI（糖質指数）の食品や乳製品の摂取が、吹き出物の発生に関連していることがあります。

③化粧品やスキンケア製品
皮膚に合わない化粧品やスキンケア製品の使用で、吹き出物ができる原因になることがあります。

④環境要因
外部の汚染物質、湿度、気温などの環境要因が吹き出物に影響を与えることがあります。

これらの原因は皮膚表面からの原因とカラダの内面からの原因、また両面からの原因があり、原因を見つけ出していくことが重要です。
ニキビ、吹き出物に悩む場合、人間の体毛から分泌する”皮脂”や”毛穴”について知る必要があります。
人間のカラダの表面には体毛が生えている毛穴があり皮脂が分泌され、皮脂が分泌されない体毛のない所には汗が分泌される汗腺があります。
皮脂腺から分泌される”皮脂”と汗腺から分泌される汗が皮膚表面でバランスよく混じりあって皮膚を守り皮脂膜ができています。皮膚表面がバランスがよければニキビや吹き出物にはなりにくいものです。
カラダの内面の体内の問題で皮脂が多く分泌されると「脂性肌」になり、皮脂分泌が少なく汗の分泌が多いと「乾性肌」になってしまいます。

ニキビができる体内からの原因と体外からの原因には？
①体内からの原因
遺伝的要因：一部の人は遺伝的にニキビになりやすく、親から遺伝することがあります。
ホルモンの変化：性ホルモンやストレスホルモンの変動が、皮脂腺の過剰な刺激と皮脂の過剰な産生につながります。これは、思春期、月経周期、妊娠、ストレスなどが原因となることがあります。
皮脂の過剰な産生：皮脂腺の過剰な刺激や活性化により、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの発生が増えることがあります。
食事：高GIの食品、乳製品、脂質の摂り過ぎなど、食事の要因もニキビの発生に影響を与えることがあります。

②体外からの原因
皮脂、汚れ、細菌：体外からの汚れや細菌が毛穴に入り、毛穴の詰まりを引き起こすことがあります。これが炎症性のニキビの原因となります。
不適切な皮膚ケア：過度の洗顔、刺激的な化粧品、毛穴に詰まった皮脂や角質の無理なケア、肌にダメージを与えるケア方法はニキビの発生を促進する可能性があります。

ニキビの発生にはこれらの要因が相互に関連しており、個人の状況によって異なる可能性があります。ニキビを予防または、管理するためには適切なケア、健康な生活習慣、バランスの取れた食事が重要です。

ニキビと吹き出物の違いは？
ニキビと吹き出物は、皮膚に発生する異なる種類の皮膚トラブルです。
①ニキビ
ニキビは、皮脂腺の過剰な分泌、毛穴の詰まり、細菌の感染などによって引き起こされる皮膚の炎症性疾患です。
通常、顔、背中、胸などにできることがあります。ニキビは、白い膿が中に詰まった白ニキビ、赤く腫れた赤ニキビ、黒ずんた角栓を含む黒ニキビなどのタイプがあります。

②吹き出物
吹き出物には、ニキビの他にも、汗腺や毛包の感染、アレルギー反応、皮膚の刺激によるものなど、さまざまな原因があります。
通常、大小の白いまたは赤い隆起として現れ、痒みや痛みを伴うこともあります。

要するに、吹き出物は広義の用語であり、ニキビは吹き出物の一部です。ニキビは特定の原因として毛穴の詰まりや細菌感染がある炎症性の吹き出物です。吹き出物がニキビであるかどうかは、具体的な症状や原因によって異なります。
また、ニキビは顔にできやすく、吹き出物は全身に出来やすいのが特徴です。

次回は、ニキビ、吹き出物の治し方をご紹介します。

著書一覧