もう一度考える「肺」と「肺活」④
肺年齢は生活習慣で若返らせることができます。
肺の機能自体は一度失われると元に戻すことはできません。しかし、喉や肺周辺の筋肉を鍛えることで呼吸機能を高めることができます。
さらに、呼吸法を変えるだけで感染症にもかかりにくくなります。
肺には筋肉がないため、肩やお腹と連動する「呼吸筋」の働きが重要です。呼吸筋の代表の横隔膜をしっかり使うために重要なポイントはしっかり息を吐き切ること。また、呼吸は吸うことばかりを気にかけますが吐くことが先決。吐き切れば吸うのは意識しなくても吸えているものです。以前、「肺活」で声を出すだけで自然に息が吸えるのに「息を吸わないでどうして歌い続けられるのか?」と考えた時の答えと同で、呼吸筋の使い方の工夫で歌い続けることができるのです。
簡単にできる「吐き切り呼吸法」「吸い切り呼吸法」の「肺活呼吸法」をご紹介します。30年前は”電車中で”とお伝えしていましたが、今はコロナでNGです 。
できれば朝、窓を開けた時や屋内外の植物のそばで胸高の姿勢でやってみて下さい。
口角を横に広げて”嬉しい” “楽しい” “美味しい”の発声で10〜15秒、また唇を上の方に向けて丸くして10〜15秒吹いて吐き出し、さらにもう一度そのまま残りの空気を最後まで吐き出します。次にそのまま肺を広げて今度は吸います。おへそを背中側に引きお腹をペタンコにしたまま、みぞおちを上げ、胸高で肺にできるだけ息を吸い込みます。そもまま止めてさらにもう一度吸って10〜15秒止め切り、もう一度ゆっくり肺を広げて吸ってから10〜15秒息を止めます。最初は無理しないで徐々に長く止められるようにゆっくり吐き、苦しい時は一気に吐くのも効果的です。
肺機能が低下している人は、肌色も悪いので声や喉だけでなく肌チェックもしてみて下さいね。
では、また。
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