腸の不調
今年もあっという間に1年が過ぎようとしています。
コロナ感染リスクも収まり始め、クリスマス、お正月と会食の機会も多くなり胃や腸を大切に整え続けるのが難しい季節。
美味しく、楽しく会食するために胃や腸のエクササイズも大事ですが、胃や腸は、カラダの中の内臓なので整えたり、運動はどうしたら?と考えてしまいますね。
今回は腸について考えてみましょう。
12月は忙しい季節、自律神経も乱れ、寒い季節は特に疲れが重なると、腸の働きは弱りがちになってしまいます。
腸の働きの良し悪しは、お腹の出っ張りや張り具合、排便の回数や便の色や太さ、重さ、臭いでも知ることができます。
また、全身の肌の色や艶、肌不調でも知ることができます。
排便がスムーズで毎日一回、黄色く軽く浮く、臭いが少ない便が理想です。
カラダの内部の血管壁や胃壁、腸壁の内側は肌と同じ性質があるため、カラダの表面の肌を観ることでも内部の胃や腸の状態も推し測ることができます。
食事に配慮して、腸内環境を整えることも大事ですが、鏡で見てお腹のふくらみや張り具合を触りながら確かめたり、体の表面の皮膚を観てチェックすると腸の不調状態を推し測ることができます。
ウエストにくびれがあり、お腹が出っ腹になっていない人は少なくとも上半身からの内臓下垂という腸への悪影響の原因の一つを減らすことができます。
停滞腸とは腸のぜん動運動が衰え、吸収、排泄がうまく行えなくなる腸のことです。
停滞腸は、前首→前肩→猫背→胸郭下がり→肋骨下がり→上半身の内蔵下がりによる内臓下垂→腸への圧迫→腸の不調→停滞腸へと連動していきます。
停滞腸は腸の中の腸内環境を整えるだけでなく、座り方、立ち方や歩き方とも関係があります。
刊行本「くびれのしくみ」では、女性にとってのくびれの大切さや内臓下垂を防ぐエクササイズをご紹介しています。
また、刊行本「たった1回でお腹が凹む奇跡の股関節ほぐし」では、ウエストのくびれをつくりながら上半身の肋骨を引き上げ、上半身からの腸への負荷を減らし、お腹が出っ腹にならないためのカラダのしくみやエクササイズをご紹介しています。
せっかく食べたものが吸収される腸の働きが停滞しているなんて、体にとって一大事ですね。
鏡を見たり触ったりして、お腹の出っ張りが気になると、お腹を凹めようとしてあごや手や腕、肩、腰に力が入る体型になり、背中を猫背気味に丸め胸郭を下げ、つい肺を圧迫する体型になってしまいます。
多くの人がお腹を凹めたいと努力することが無駄になりがちです。
手や腕の力を抜くと、お腹は元の出っ腹に戻ってしまうからです。
正しいお腹が凹むしくみを知り、停滞腸の原因が食事だけでなくカラダの歪みや関節詰まりと関係していることを知り、正しく腸を整えていただきたいと思います。