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毛穴

2023.11.25

毛穴に悩む人々に多い顔の鼻周りにできる毛穴のブツブツや黒ニキビ、脇下の毛穴から分泌される脇のニオイ、手のひらから分泌されるベタベタ手などがあります。
ニキビができる原因や症状・治し方に続いて、ニキビができる部分の毛穴のしくみについて考えてみましょう。

皮膚には毛髪や体毛が生えている「毛穴」と、汗が分泌する汗腺と呼ばれる汗の分泌穴があります。
どちらも体内でできた余分な排泄物を排出する役目があり、毛穴からは皮脂が分泌される皮脂腺が発達しています。
毛穴に悩む人は、顔が見える部分で目立ち、気にする人が多く、最近では頭皮の毛穴状態の良し悪しが関係する毛髪の悩みも多くなりました。
また、夏の脇の毛穴のトラブルにはワキの匂い(ワキガ)などがあります。

「顔の毛穴」は鼻のまわりにできやすく、黒ニキビになるとより目立ってしまいます。
また、顔は毛穴開きが全体に広がって赤みが出て過敏症になっている人も少なくありません。
どちらも顔の新陳代謝が遅くなり、顔の皮膚の五層の一番表面の角質層が厚く乾燥して固くなることが関係しています。
角質層が厚く固くなると、分泌するために皮膚表面からの分泌口を広げることで毛穴が大きくなることから始まります。
毛穴の皮脂腺が広がる人は皮脂の分泌も多いため、皮膚表面が「脂性肌」に傾き、乾燥を防いでくれる変わりに角質層の角化が悪くなり、いつまでも皮膚表面に角質が残り剥がれ落ちにくいため、皮膚の厚みができ上がります。
厚みが出た皮膚から皮脂を分泌するために、更にどんどん毛穴が広がるという悪循環サイクルに落ち入ってしまいます。
厚みが増した皮膚からは皮脂がどんどん出て、皮脂が固まり、酸化すると黒ニキビになってしまうという訳です。
「脂性肌」や「ニキビ肌」「赤ら顔」「吹き出物」ができる肌になると、一般的に洗顔で古くなった角質や皮脂を取り除こうとします。
すると、内部では皮膚表面が乾燥していると錯覚し、さらに分泌能力が高まるしくみに落ち入ってしまいます。
顔はどの部分のトラブルも日中や夜の乾燥が原因なので、乾燥を防ぐために保湿効果があり、細胞間脂質が不足しないようなケアーが大切で、角質層が潤いを保てるようにする必要があります。
その為には紫外線や乾燥、寒暖差などの肌トラブルを避ける努力と共に、角質で皮膚を守るバリアの役割を担う潤い保持機能を高める必要があります。
人間の肌は、加齢と共に新陳代謝が衰えバリアーの役割も衰えてくる為、皮膚表面では刺激によるダメージからも乾燥からも守れず、細胞間脂質が減り角質層の下の層まで影響し、さらに乾燥をそのまま放置しておくと、「くすみ」「毛穴目立ち」「乾燥小ジワ」「ハリ不足」「タルミ」「しぼみ」「外的刺激による肌の炎症」を起こしやすくなっているのです。

毛量や毛質に関係がある「頭皮」の毛穴トラブルも同様のしくみで起こり、頭皮の角質が厚く固くなることで、皮脂の分泌量が減少すると乾燥毛髪になり、分泌量が増加すると脂性毛髪になってしまいます。
どちらもバランスがくずれると、「脱毛」「薄毛」「細毛」の原因になります。
頭部の”顔の肌”と”毛髪が生えている頭皮”の境目は年齢と共に変わってきます。
どちらも”ホルモン”とも関係し、”皮脂腺と汗腺の分泌バランス”や”皮膚の表面の角質層の厚み”と関係していることを知っていただきたいと思います。

根本的悩み解消にはカラダの内部から排出する分泌物のバランスの良し悪しが関係するため、根本的内部からの体質改善法と、カラダの表面に表れた部分に対処する局所療法があります。
どちらからの方法も原因を見極めることが重要です。