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仙腸関節と股関節の関係

2023.09.06

「骨盤調整」や「骨盤バランス調整」ということばが知られていますが、「仙腸関節調整」や「仙骨バランス調整」ということばはまだ耳慣れている人は少ないかもしれません。
骨盤は5つの骨(腸骨、坐骨、恥骨、仙骨、尾骨)の集合体で、骨盤調整をするためには骨盤まわりの筋肉をゆるめ、骨盤の歪みを正す5つの骨や関節を正しい位置にもどす「整体」を施術します。

中央の仙骨、尾骨の上方には、カラダの中心部の背骨や頭蓋骨があります。
頭蓋骨や背骨が前後左右に曲がったり、位置がズレて筋肉が硬く固まると骨盤の中央の仙骨や尾骨も連動してズレたり、歪んだりしてしまいます。
すると、骨盤だけでなく、骨盤を支える「股関節」や「脚」にも連動し、影響して歪みが起こってしまいます。
人体の構造上、骨盤の背骨の下方の仙骨や尾骨の前側には腸や卵巣、子宮などの臓器があり、骨盤の内にも神経、血管、リンパも多く存在しており、仙骨や尾骨が傾くことで上方の上半身からの内臓下垂による骨盤内への臓器圧迫や血液やリンパの体循環等の悪影響も心配されます。
また、仙骨のズレや歪みは自律神経の働きと深く関わり、脳脊髄液のポンプ役も担っていて、子宮や卵巣の働きに関係し重要な役目を果たしています。

女性特有の不調の多くは、骨盤の仙骨と内側の臓器の子宮や卵巣と関係がありつながっています。
さらに、仙骨には仙骨子宮靱帯が通る穴があり、子宮と直接繋がって子宮の働きのバランスの崩れを発生させ、女性特有の不調や病気の原因になってしまいます。
左右の均等な歪みのない脚と股関節で支える骨盤調整をすることは、背骨の歪み解消にもつながり「頭痛」「肩コリ」「腰痛」「婦人科不調」や「腸内で起きる病気や不調」の改善に役立つことにつながっているのです。
施術で気を付けることは、”強く押し過ぎない”ことでデリケートさが必要とされます。
骨盤の中央にある仙骨と尾骨が前傾に傾くと、腰痛や出っ尻の原因になり、お尻が垂れる原因や股関節が歪む原因にもなってしまいます。
上半身の歪みを正して、仙腸関節や股関節のズレや歪みを根本から解消していくことが求められています。