首の以外なケア方法
私は施術の際にボディチェックで首の肌色を良く観て皮膚診断します。
首は頭に連動する筋肉や首の骨(頚椎)がある部分です。
そのため、首の皮膚の肌色は首の筋肉の硬さやねじれによる血流の悪さや、関節の歪みや詰まりでおこるリンパ液などの体流の悪さを知らせてくれる部分だからです。
ボディメイキングを始めた初期の頃、首の浅黒さは日焼けが原因だと考えていました。顔はメイクをしてカバー、ボディは洋服で紫外線を遮断して日焼けしにくいため、首は日焼けで浅黒くなっていると思っていました。
肌が色黒になると、顔の着物に合うメイクと合わず、首や襟元が目立ち、着物を愛用するお客さまには、首の美白のトリートメントケアが週2回は必要で、念入りなゴマージュケアと血行を良くするマッサージを欠かせないお客さまがいらっしゃいました。
ある時から、関節詰まりをなくし筋肉の歪みを正すボディメイキングで全身のバランスが整えられると、すっかり首や肩、背中まで胸と同じ皮膚の色に変わっていました。
私の美容家としての考え方が変わるきっかけになりました。
ボディメイキングをお客様に施術させていただいて知ることができた、新しい美容法でした。
先日、新しい枕に変えて努力しているのに偏頭痛がひどかったという方がいらっしゃいました。
肩から首、頭への血行が悪く、筋肉がとても硬くなっていたので、首まわりの筋肉をほぐして、首の頚椎詰まりを減らしてみたところ、目の下のクマの黒ずみがとれ、少しずつ耳の側から頬の肌色が良くなり頭痛も軽くなって変わってきました。
これは少し詳しく説明すると、心臓から上がった首の太い頸動脈から血液が頬の毛細血管まで通りが良くなり届いたからでした。
同様に心臓から太い血管(動脈)で血液が勢いよく上がり流れると、皮膚の表面の毛細血管にまで届いて、目の周り→額→頬→などの顔のパーツの肌色が良くなっていたのです。
普通、体が疲れて自律神経が乱れ、血液やリンパの流れが滞り、体流が悪くなると目の下のクマや目の周りの黒ずみに現れるので、体調のバロメーターになるため、逆に顔の肌色で体調の悪さを推し測ることができるのです。
携帯やパソコンなどの日常生活で、前首、前肩になる人が大変多くなりました。
心臓から上に上がってくる血流が硬くなった筋肉や余分に発達して増えたセルライトに邪魔されると、顔色まで黒ずんできます。
顔の肌色は生まれつきと考え諦めたり、常習的な生活習慣によってその肌色に慣れているため、肌色の悪さに気づかない人を多く見かけますが、ボディメイキングで体調の良い美しいカラダが出来上がると必ずと言ってよいほど肌色が変わるものです。
単なるマンネリ化した肩こり、首こりと考えたり、顔色や肌の透明感、吹き出物などを単なる肌トラブルとして見逃さないよう原因に気づき、首や肩、鎖骨まわりを丁寧に観る習慣をつけて下さいね。