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カラダの皮膚が知らせてくれる歪みや不調2

2023.05.26

前回は足底から脚の不調の中の静脈瘤についてご紹介しました。
今回も強く印象に残る静脈瘤の悩みがあったお客様を思い出しました。
一日中立ち仕事をする接客業の女性でした。

静脈瘤が発生する一般的な原因には個人の状況や生活習慣によってことなりますが、主に下肢の静脈が拡張し、ふくらはぎの血管が膨らみ皮膚の表面から見える状態を指します。
一般的には次のような原因があげられます。

①遺伝要因:静脈瘤は一部の人に遺伝的な傾向があるとされています。家族に静脈瘤の症例が多い場合、個人のリスクも高くなる可能性があります。

②強い圧力:長時間の立ち仕事や座り仕事、肥満など、下肢の静脈に持続的な圧力をかける生活習慣は、静脈瘤のリスクを増加させる要因となります。静脈にかかる圧力が増すと、血液の流れが妨げられ、静脈が拡張しやすくなります。

③血管の弱さ:静脈瘤は、血管壁の弱さに関連している場合があります。静脈の壁が弱くなると、血液の流れが滞り、静脈が拡張して瘤となる可能性が高くなります。

④ホルモンの変化:妊娠期や更年期など、ホルモンバランスが変化する時期には、静脈瘤のリスクが高まることがあります。ホルモンの変化により血管壁の弾力性が低下し、静脈が拡張しやすくなるためです。

⑤血栓:静脈内に血栓ができると、静脈の流れが阻害されます。このような状況が続くと静脈の拡張と瘤の形成が起こる可能性があります。

その頃の悩みや不調には、墨で足型を取り扁平足の悩みで訪れた女性や耳の中がただれて眠れないという症状、アトピーのヒビ割れで手が使えない悩み、黒い象肌の悩み等、私にとって経験のない問題が多々あり、医者ではない為お断りしても是非やってみたいという方々でした。
断りきれず「なぜ人間のカラダがそうなるのか?」という発想からカラダを深く掘り下げて考えるようになりました。皮膚の表面に現れる結果は必ず原因があるはずです。人体というものに非常に興味が湧きデータを出すことに専念していました。
脚の悩みの静脈瘤が良くなり、健康雑誌に紹介されたそのお客様のコメントを紹介します。
その頃のカウンセリングの一部を見つけましたので簡単にご紹介します。

 「初めまして、ようこそ」

お客様 「はい、来るのが勇気いりました」

お客様 「あまり色々なところに行ったことがなくてオシャレではなかったのですが、子供も育って、そこそこ少しオシャレをしたいと思って・・・」

 「お仕事は毎日ですか?」

お客様 「はい、毎日立って動く仕事なので疲れます」

 「立って50歩歩いてみましょう」

お客様 「はい」

 「XO脚で猫背気味に前傾していて、左右の脚の強弱もありますね。二の腕が太くなり脚の関節に無理がかかり余分な筋肉がついていますね。脚の股関節やひざ関節にも問題がありますね」

お客様 「はい、静脈瘤もひどくなっています」

 「静脈瘤は見た目は手術で一次的によくなりますが、何年も同じ生活をしているとまたなりますので、なるべく原因をなくして再発しないカラダづくりをしていきましょうね」

とあり、カルテには「下肢静脈瘤」「XO脚」「左脚が2㎝短い」
「毎日立ち仕事の激務」「更年期に入り体重増加」などが書き入れてられていました。
健康雑誌への体験談掲載をお願いしたところ、すぐに便箋一枚にまとめられた手書き文をFAXで返送してくれました。
原因は主に遺伝要因ではなく、上記の②④⑤が考えられましたが年齢が、45歳でしたので更年期を迎え急にカラダが太り始めたことも症状をひどくしていました。
ボディバランスを整えるための「骨」「筋肉」「血液」「リンパ」「神経」「ホルモン」状態をチェックしながら関節をほぐしボディラインづくりをしたところ、静脈瘤は改善され喜んでいただいたことは忘れられません。