2022.05.08
にきびに続いて、春から夏にかけての肌の乾燥についてです。
全身の体、顔、頭皮など、皮膚の表面には「皮脂腺」と「汗腺」があり、「弱酸性の皮脂膜(保護膜)」をつくって乾燥から守っています。すべての皮膚表面が同じように分泌腺があるのではなく部分によって違うしくみになっています。
毛が密集している部分には皮脂腺も多く、皮脂が毛の表面まで届き乾燥を防ぐために分泌も多くなっています。
寒暖にあわせて汗の水分と乾燥から守る皮脂がほどよく分泌されるようにバランス良く調節するのが自律神経と呼ばれる神経です。
仕事を頑張ったり、不安になったり、緊張したりすると”昼の神経”と呼ばれる交感神経が働き過ぎ、毛の根元から分泌される皮脂が多くなり、脂性に傾きます。逆に皮脂の分泌が少なくり汗腺から汗ばかり出ると乾燥に弱い水分の多い皮脂膜になり、バランスが丁度良い保護膜を保つことができなくなってしまいます。
交感神経と副交感神経のバランスが良いと、自律神経もおだやかに働いて適材適所にバランス良く保たれると体や顔、頭皮、頭髪まで守る保護膜が十分に行き渡り乾燥を防ぐことができます。
脂性に傾きすぎると空気中の雑菌を寄せ付け繁殖させ、臭いやベトつきの原因になってしまいます。又、汗が多すぎると乾燥肌になりシワや痒みの原因になってしまいます。理想的な肌は脂性肌でも乾燥肌でもなくバランスの良い保護膜で守られた肌、触ると「う」るおいのあるしっとりサラサラ、「な」めらか、「は」り、「だ」んりょく、「け」っしょくの良いうなはだけ肌になるということです。
この季節、日中は日焼け止めクリームを使いながら肌の保湿を心がけて下さいね。