もうすぐ3月11日。
2012.03.05
忘れもしない一年前のこの日をどんなふうに過ごしましたでしょうか?
皆様の中にも地震、津波、原発事故と悲しい思い出がたくさん目に浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
同じ日、私の友人の23才の息子さんが愛車の中で練炭自殺しました。
何不自由なく優雅で大学を卒業、就職したのですが仕事に自身を失い、アメリカに行った後、少し元気になりかけて少しホッと安心した頃でした。
一周忌を迎え彼女と思い出を語りながら涙しました。
また、この日は末期がんを宣告されたお客様が手術をせず抗がん剤治療をしながら入院し髪も抜け、時を過ごしていました。
美しくこの世を去りたいと考え来店され、念願のヌード写真を撮った方でした。
末期がんの症状がひどくなりうつ伏せになる事もできなくなり、入院されました。
その方が3月11日、テレビの放映で家ごと流される人々を見て、「私はまだ今、ここに生きている」と思われたそうです。
すぐに手術を決意し手術の為の体力を整え無事手術を終え、半年後ご主人と訪ねてみえました。
髪も生えて、お元気で命の不思議に、本当に驚かされました。
施術を終えたお客様が次々に戻って来られ、ご主人に連絡された方もいらしてスタッフと一緒にサロンに泊まっていただきました。
この日のことは、生涯忘れられないことと思います。
被災された方はまだ過去のことではなく、その爪痕に囲まれた状態で生活していることでしょう。
「まさか…」に備えてさらに変化に強く、たくましく今を生きる力を身につけ、心温まる思い出作りを心掛けたいと思っております。